就活用証明写真の基本
就活シーズンが近づいてくると、本番に向けてさまざまな準備を始めることになるでしょう。まず関門となるのは、履歴書やエントリーシート。その際には必ずと言っていいほど、証明写真の添付を求められます。
就活という大事な場面で使う証明写真は、特に気を配って撮影したいもの。良い印象を与えて内定に近づくために、覚えておきたい基本事項をまとめました!
いつ撮るの?
就活用の証明写真は、いつ撮るのがいいのか悩んでしまうことがあるかもしれません。結論からいうと、大学3年生の1月〜2月頃がベスト。一般的に、大学3年生の3月にエントリーシートや履歴書の提出が始まるため、2月までには用意しておきたいからです。
安心のためになるべく早めに撮影しておこうとする人もいますが、実は早すぎるのはNG。なぜなら、就活用の証明写真は3か月〜6か月が使用期限だからです。
しかし、ギリギリに撮影するのは、万が一撮り直しすることになった場合などに間に合わなくなってしまう可能性があるため、好ましくありません。これらのことから、就活用写真を撮影するのは1月〜2月が適していると言えます。
ただし、この時期は多くの就活生が撮影を希望するため、予約が取りにくくなってしまっています。希望の日程で撮影するためにも、予約は早めに取りましょう。
どこで撮るの?
就活用の証明写真は、写真スタジオで撮影してもらうほか、スピード写真やセルフ撮影という方法もありますが、どこで撮ろうかと迷うこともあるでしょう。
仕上がりを重視するなら、オススメは写真スタジオです。なぜなら、プロのカメラマンによる撮影で、就活にぴったりのクオリティの高い写真に仕上がるから。
メイクや髪型、服装などが乱れなく整っているかを撮影する直前にチェックしてもらえたり、顔の角度から表情づくりまでアドバイスをしてもらえます。自分の目だけでは確認しにくい部分も第三者であるカメラマンが見てくれることにより、ベストな状態で撮影が可能になります。
また、多くの写真スタジオでは「レタッチ」といって、撮影した写真を加工修整してくれます。肌をトラブルのない状態に加工したり、左右のバランスをちょうどよくなるように直してくれます。
照明だけではカバーしきれない影の部分を明るくするなど、全体的に清潔感や明るさが十分に感じられる写真に仕上げてくれるのです。
さらに、必要な枚数の写真と撮影データも手に入ります。近年はwebエントリーを求める企業も多く、データが手元にあると大いに役立ちます。
キレイに撮るコツ
就活用証明写真をキレイに撮るには、いくつかのコツがあります。採用担当者に好印象を持たれるためおさえておきたいポイントを紹介します。
【姿勢】
就活用の証明写真に写るのは上半身の一部までですが、姿勢の良し悪しは伝わるもの。猫背でいると、顎が出てしまうなど全体的にしまりのない印象の写真になってしまいます。椅子に深く腰かけ背筋をピンと伸ばし、顎を引くようにしましょう。
【目線】
カメラに対してまっすぐに目線を向けることを意識しましょう。上目遣いや見下ろすような角度にならないよう注意して、カメラのレンズのほうをしっかり見つめるようにします。
【表情】
表情は、歯が見えない程度の笑顔で撮影しましょう。就活用証明写真の場合、歯が見えるほどの満面の笑みで撮るのはふさわしくありませんが、真顔では硬い印象になってしまいます。口角を上げ、微笑むような表情を心がけると、明るく優しいイメージになります。
【髪型】
髪型で大切なのは清潔感。髪が目や耳にかからないように整えておきます。
女性は、長い髪の場合は後ろで一つに結んでおくのが無難ですが、後れ毛などが出ないようにスッキリとまとめておきましょう。男性は、前髪が目にかからないようにし、寝癖なども直して自然な流れにセットします。
【メイク】
就活用のメイクは、ナチュラルメイクが基本です。ただし、写真撮影の際は普段よりは少しだけしっかりメイクしておいた方が、写真写りがはっきりして表情も伝わりやすくなります。
濃すぎる派手なメイクは一般的な業界には適していませんが、ベースメイクはきっちりと作り込み肌をキレイに見せることや、色をのせるメイクアップでは自然な暖色系のカラーで血色よく見せることを意識しましょう。
【服装】
服装は、黒か紺のスーツに、白いシャツを合わせるスタイルが一般的。
サイズは大きすぎず小さすぎず、自分の体にぴったりのものを選ぶようにしましょう。サイズが合っていると服にシワも寄りにくく、キレイに見えます。撮影直前には、シャツのボタンや襟が整っているかを鏡で確認しておきましょう。
失敗しない就活用証明写真
就活用証明写真で失敗しないために、注意点をチェックしておきましょう。
【使用期限】
先にも述べた通り、就活用証明写真の使用期限は3か月〜6か月ほどです。
残っていた古い写真を使ってしまうと、髪の長さが明らかに合っていなかったり、体重が変わって顔つきが変わったりしていることも考えられます。エントリーシート提出のタイミングに合わせて写真を用意しましょう。
【名前】
エントリーシートや履歴書に証明写真を貼る際、写真の裏側に名前を書いておくことがマナーです。万が一写真がはがれてしまっても、名前が書いてあればすぐに誰のものかわかるからです。就職活動では多くの学生が応募するので、名前に加えて大学名も記載しておきましょう。
就活用証明写真は、企業の採用担当者にとって、応募者の第一印象となるものです。身だしなみやマナーなどの一般常識が身についている人材であることは、どの企業も条件として求めていることでしょう。
証明写真で損をしてしまうことなく、好印象につなげられるよう、細かな部分もチェックしてベストな状態で撮影できるようにしておきましょう。