女の子の初節句とは?雛人形やお祝いに関して知っておきたいこと
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女の子の初節句は、赤ちゃんの健やかな成長を祝う大切な行事です。「ひな祭り」とも呼ばれるこの伝統的なお祝いには、さまざまな意味が込められています。
初めての子育てで、初節句の準備や進め方に不安を感じているママやパパも多いかもしれません。この記事では、女の子の初節句に関する雛人形の選び方、お祝いの方法などについて解説します。
女の子の初節句の基礎知識
女の子の初節句は、赤ちゃんの健康と幸せを願う大切な行事です。その意味や由来、伝統的な習慣を知れば、より思いのこもったお祝いができるでしょう。ここでは、初節句とは何か、雛人形を飾ることの意味や初節句の由来、初節句にまつわる言い伝えを解説します。
●初節句とは?
初節句は、赤ちゃんが生まれてから初めて迎える節句のことです。女の子の場合、3月3日の桃の節句、いわゆるひな祭りがその日に当たります。初節句の日には、赤ちゃんの健やかな成長を願い、家族や親戚が集まってお祝いをします。色鮮やかな雛人形を飾り、家族や親戚と共に食事を楽しみながらお祝いをするのが一般的です。
1月から3月生まれの女の子の場合、多くの家庭では生まれた次の年の3月3日に初節句をお祝いします。生まれてすぐの時期は母子ともに安静に過ごす必要があるためです。また、地域によっては神社やお寺に参拝し、厄除け祈願を行うところもあります。
●雛人形を飾ることの意味
初節句に飾る雛人形には、赤ちゃんの身代わりになる役割があります。雛人形が赤ちゃんの代わりに、これからの人生における災いや病気を引き受けてくれると言われています。
●初節句の由来
女の子の初節句の起源は、古代中国から伝わったという説があります。古代中国では、3月3日の「上巳の節句」に、草や藁などで作った人形に、けがれや災いを移して川や海に流す習慣がありました。当時は現代と比べて赤ちゃんが健康に成長するのが難しかったため、このような災いを払う習慣が行われていました。
時代が進むにつれて、草や藁で作られた簡素な人形は、華やかで美しい雛人形へと変化していきました。また、人形を川へ流す習慣も、家に飾ることで厄を払うという形式に変わり、現代のお祝いに変化したと言われています。
●初節句の言い伝え
初節句には「ひな祭りが終わったらすぐに片付けないとお嫁に行くのが遅れる」という言い伝えがあります。なぜそのような言い伝えが生まれたのでしょうか。その理由は、いくつかの説があります。
1つ目は、片付けをしっかりできないとお嫁さんにはなれないという説、2つ目は、「厄を移した人形をいつまでも身近におかないようにするため」という説です。この言い伝えは、単なる迷信ではなく、家事の大切さや、災いを払う重要性を教える知恵が込められているのかもしれませんね。
雛人形はいつ誰が準備する?
初節句が近づき、初めて雛人形を準備する際には、「誰が買うの?」「いつ頃買えばいい?」といった、さまざまな疑問が湧いてくるかもしれません。ここでは、雛人形にまつわる疑問について解説していきます。
●雛人形を用意する時期は?
雛人形を飾り初める時期は、一般的に立春(節分の翌日、2月4日頃)から2月中旬にかけてです。ただし、雛人形には「一夜飾りは縁起が悪い」という言い伝えがあります。節句の前日に雛人形を用意して、慌てて飾るのは避けるようにしましょう。
初めての初節句を迎えるご家庭では、雛人形の購入や配置決め、飾り付けなど家族で相談しながら準備を進めることで、より思い出深いものになるでしょう。
●雛人形を購入する人は?
従来、雛人形は赤ちゃんのお母さん側の実家で用意するのが一般的でした。これは、雛飾りが嫁入り道具の一つとして考えられていたためです。
しかし時代と共に考え方が変化し、今は両家の実家で費用を折半したり、赤ちゃんの両親が自分たちで購入したりするケースが増えています。
●2人目の女の子の雛人形はどうする?
従来、雛人形は一人に1セット用意するのが原則とされてきました。これは、1飾りの人形が一人の身代わりになるという考えによるものです。しかし、現代では予算面や収納スペースの問題から、姉妹で1セットの雛人形を共有するケースも増えています。
女の子の初節句のお祝いは何をする?
女の子の初節句は、家族にとって特別な思い出となる大切な行事です。「初節句のお祝いは何をしたらいいの?」と疑問に思うママとパパは多いでしょう。ここでは、初節句のお祝いで一般的に行われる内容について解説します。
●赤ちゃんに衣装を着せる
初節句には服装の決まりはなく、普段着で問題ありません。しかし思い出を残すために写真撮影をすることから、赤ちゃんには特別な衣装を着せるケースが多いです。
衣装にはベビードレスや袴のロンパース、赤ちゃん向けの着物などがあります。予算に余裕がある場合は、十二単を用意することもあります。十二単は雛人形が着ている伝統的な衣装で、とても華やかです。ただし、着付けに時間がかかり、赤ちゃんの負担も大きいので、もし着せる場合は短時間の着用にとどめましょう。
●お祝いの料理をふるまう
初節句のお祝では、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、菱餅(ひしもち)は、定番の節句料理として知られています。これらの料理には、それぞれ特別な意味が込められています。
・ちらし寿司
ちらし寿司は、これから先の健やかな成長を願った料理とされています。具材には、長生きと健康を象徴する「エビ」や、先の見通しが良くなるという意味を持つ「れんこん」などが使われます。色とりどりの具材で彩られたちらし寿司は、見た目も華やかで、初節句の席を一層盛り上げてくれます。
・はまぐりのお吸い物
はまぐりのお吸い物は、良縁の願いを込めた料理とされています。はまぐりは昔から仲の良い夫婦の象徴とされてきました。2枚の貝殻が完璧に合うことから、一人の伴侶と末永く暮らすという意味があるためです。
・菱餅
菱餅は、紅・白・緑の三色の菱形のお餅を重ねたものです。各色には特別な意味があり、赤色(またはピンク)は魔除け、白色は清浄・純白、緑色は健康と強い生命力への願いを表しています。
●写真撮影をする
初節句の思い出を形に残すため、多くの家庭で記念撮影が行われています。自宅での撮影はもちろん、プロカメラマンによるスタジオ撮影も人気です。スタジオ撮影では専門の機材や背景を使用するため、より鮮明で美しい仕上がりの写真を残せます。
多くのフォトスタジオでは、さまざまな衣装を用意しており、数種類の衣装を着て撮影することができます。和装や洋装、現代的なデザインの衣装など、選択肢も豊富です。
また、スタジオによっては、ママや赤ちゃんが過ごしやすいように工夫がされています。例えば、赤ちゃんが泣いてしまった場合に撮影をやり直してくれたり、授乳スペースが用意されていたりするほか、お気に入りのおもちゃを持ち込めるなど細やかな配慮がなされています。
一生に一度の初節句を心に残るものにしよう
女の子の初節句は、これから成長していく赤ちゃんの健やかな成長を願う、一生に一度の大切なイベントです。心残りがないよう、計画的に準備をしてお祝いの日を迎えましょう。伝統を大切にしながらも、家族の状況やスタイルに合わせてアレンジを加え、楽しく有意義な時間を過ごせると良いですね。赤ちゃんの笑顔や家族の温かい雰囲気を大切に、心に残る初節句の思い出を作りましょう。
初節句の記念撮影はらかんスタジオで
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