冬のお宮参りの赤ちゃんや家族の服装は?寒さ対策や当日のマナー
お宮参りとは、生まれた赤ちゃんを神社やお寺に連れて行き、神様や仏様に赤ちゃんの健やかな成長や幸福を願うための儀式です。日本では赤ちゃんが生まれて1カ月程度経ったら、お宮参りにつれていくという風習があります。赤ちゃんが冬の寒い時期に生まれた場合、お宮参りに行く際には適切な服装選びが重要です。今回は、冬のお宮参りの服装や防寒対策、マナーについてご紹介します。寒さに負けずに、温かくお宮参りを行えるよう、準備に役立つ情報をご紹介します。
冬のお宮参りで着る赤ちゃんの服装は?
寒い季節に生まれた赤ちゃんのお宮参りでは、適切な服装選びが重要です。まずは、お宮参りに適した服装スタイルや、小物の選び方についてご紹介します。
●和装の場合
お宮参りの和装では、赤ちゃんに白羽二重(しろはぶたえ)の内着の上に、産着と呼ばれる祝着(のしめ)をかけるのが基本です。しかし、近年は白羽二重を着用せずに、白いカバーオールやロンパースの上から祝着をかけるケースもあります。
祝い着とは、赤ちゃんと抱っこしている人を覆うように着用し、背中で紐を結ぶ形式の着物です。伝統的には、祝着は母方の実家が用意するものとされていますが、父方の実家が用意する地域もあります。祝着のデザインは、一般的に赤ちゃんの性別によって色や柄が選ばれます。
男の子の場合は、黒・紺・緑などの濃い色を基調とした、鷹や虎、兜などの柄があしらわれたものが人気です。女の子の場合は、赤・ピンク・白などの明るい色が使われ、御所車や毬などの柄が選ばれます。
移動中にシワになったり着崩れたりすることもあるため、神社やお寺に到着してから祝着を着せると良いでしょう。フォトスタジオを利用したり、カメラマンを呼んで記念写真を撮影してもらったりするときは、撮影の直前で着用するのがおすすめです。
●洋装の場合
洋装の場合は、ベビードレス(セレモニードレス)を着せるのがおすすめです。ベビードレスはワンピースタイプやツーウェイオール(2WAYオール)タイプなど、さまざまなスタイルやおしゃれなデザインがあります。参拝時に着用するなら、白色のベビードレスが適しているとされています。上品なフリルがあしらわれているものが多いため女の子用と思われがちですが、ベビードレスは男女共通の正装です。赤ちゃんが男の子でも女の子でも、ベビードレスを着せてお参りにお出かけして問題ありません。退院着として購入したベビードレスや、出産祝いとしてプレゼントしてもらったベビードレスをお宮参りで着せるケースも多く見られます。
●赤ちゃんのための小物
・帽子とスタイ
お宮参りの際は、和装でも洋装でも赤ちゃんにベビー用帽子とスタイを着用させると良いでしょう。帽子は保温性が高く、日差しや風などから赤ちゃんを守ってくれます。フード付きの羽織などでも代用可能です。スタイは、よだれや吐き戻しによって衣装が汚れるのを防ぐ役割があります
・縁起ものの小物
お宮参りでは、縁起の良い小物を用意することがあります。縁起ものの小物とは、お守り袋・扇子・紐銭・でんでん太鼓・犬張子などが代表的です。これは主に和装の際に用意され、小物は赤ちゃんを抱く人の背中で結んだ祝い着の紐に結び付けるのが一般的です。地域によって用意する小物が異なる場合があるため、住んでいる地域の風習を事前に確認しておくと良いでしょう。
冬のお宮参りで着る家族の服装【ママ・パパ・兄弟姉妹・祖父母別】
冬のお宮参りでは、赤ちゃんだけでなく、家族の服装も大切です。ここでは、ママ・パパ・兄弟姉妹・祖父母それぞれの適切な服装について解説します。
●ママの服装
・和装の場合
和装の場合、黒留袖(くろとめそで)が正礼装となります。訪問着や色無地、付け下げでも問題はありません。一枚の生地で仕立てられた単衣の着物ではなく、2枚の生地で仕立てた裏地付きの冬用着物、「袷(あわせ)」を選ぶのが基本です。足元は足袋に草履が基本ですが、雪の降る地域の場合はブーツを合わせるなど工夫が必要です。外が冷える場合、着物の上から冬用の無地のコートや厚手のコート、ショールなどを着用して寒さ対策をしましょう。
・洋装の場合
洋装にするなら、ワンピースやオフィスカジュアル程度の服装が適しています。お宮参りは赤ちゃんが生後1カ月頃に行うため、ママはまだ産後間もない時期といえます。産後の体調と相談しながら、できるだけ体に負担のかからないような服装を選びましょう。ただし、神社仏閣で行われる儀式であるため、デニムやミニスカートなどのカジュアルな服装は避けるのが無難です。また、神社は階段や砂利道が多い傾向にあるため、高いヒールなども避けましょう。授乳しやすいように、カシュクールワンピースや授乳用フォーマルウェアを選ぶのもおすすめです。寒さ対策として、コートや厚手のストールなどを持参しましょう。
●パパの服装
パパの服装は、ブラックフォーマルもしくはダークカラーのスーツの着用が好ましいとされています。赤ちゃんやママの服装の格式に合わせて選ぶと統一感が出ます。たとえば、赤ちゃんやママが着物の場合は、パパも格式高いブラックフォーマルを選択するのがいいでしょう。寒さ対策は、厚手のインナーや冬用のコート、マフラーなどを着用するのがおすすめです。
●兄弟や姉妹の服装
お宮参りの主役はあくまでも赤ちゃんであるため、兄弟や姉妹の服装は落ち着いた色やデザインのものを選びましょう。子ども用のフォーマルウェアや、シャツにズボン・スカートを合わせるコーディネートが適しています。
赤ちゃんが和装の場合は、兄弟や姉妹も着物を着用しても良いでしょう。兄弟や姉妹が通う幼稚園や学校などの制服がある場合は、制服の着用も選択肢の一つです。コートやマフラー、帽子、厚手の靴下やタイツなどを準備して、寒さ対策はしっかりと行いましょう。
●祖父母の服装
祖父母の服装は、赤ちゃんやパパ・ママの服装の格式に合わせるのが基本です。一般的に、祖父はブラックフォーマルやダークカラーのスーツ、祖母は着物やフォーマルウェアが選ばれます。家族みんなで統一感のある服装が望ましいため、事前に着用予定の服を伝えておきましょう。
寒さ対策は、パパ・ママ同様に、選んだ服装に合った防寒着を着用してください。地域によってお宮参りの風習が異なることがあるため、事前に父方や母方の祖父母と相談して準備しておきましょう。
冬のお宮参りで気をつけたい当日のマナーと赤ちゃんの寒さ対策
冬のお宮参りでは、寒い時期だからこそ気をつけたいマナーと赤ちゃんの寒さ対策があります。お宮参り当日は、以下の点に注意しながら準備してみましょう。
●当日のマナー
お宮参りのご祈祷を受ける際は、防寒着を脱ぐのがマナーです。社殿に入ったら、基本的にコートやマフラーなどはすべて脱ぐのが望ましいといえます。屋外の境内にいる間は防寒着を着ていても問題ないため、温かい格好で向かいましょう。何度か脱ぎ着することが予想されるため、着脱しやすい防寒着を選ぶのがおすすめです。
●赤ちゃんの寒さ対策のポイント
冬のお宮参りでは、赤ちゃんの寒さ対策が重要です。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分でうまく体温の調整ができないためとくに注意しましょう。長袖の肌着を着せたりニットの羽織を用意したり、寒くても快適に過ごせるような対策が必要です。
赤ちゃんが着用する祝い着には、袷(あわせ)を選ぶことが推奨されています。また、手や足、頭が冷えないように、温かい素材の手袋・靴下・帽子を用意しておくと安心です。ただし、防寒のために過剰に着せると、赤ちゃんが汗をかいて体が冷えてしまうことがあります。寒暖差に応じて体温調節できるような着脱しやすい羽織や、おくるみやブランケットがあると便利です。
冬のお宮参りはマナーを大切にしながら寒さ対策をしっかりと
寒い季節に生まれた赤ちゃんのお宮参りを快適にお祝いするためには、事前準備が欠かせません。家族全員冬用の装いで統一し、寒さ対策をしっかり行って出かけましょう。らかんスタジオでは、衣装レンタルから着付け、ヘアセット、小物などがセットでついているため、手ぶらで記念撮影が可能です。家族1組貸し切りのプライベートスタジオで、100年経っても色褪せない思い出の写真を残せます。家族みんなでお揃いコーディネートできる、らかんオリジナルデザインの着物も人気です。また、スタジオ撮影とは別日に、お参り衣装のレンタルもできるため、ぜひ便利にご活用ください。
らかんスタジオの写真撮影
URL:https://laquan.com/omiya/index.html
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