成人式当日までと当日の準備と流れ

　　　　　

　　　　　

大人への仲間入りを祝う、大切な節目の「成人式」。憧れの振袖を着て、懐かしい友人たちと久しぶりに会う。一生の思い出に残る大切なイベントです。当日は、着付けや移動で朝から大忙し。余裕をもって成人式を楽しめるように、前日までの準備と当日の流れをしっかりと確認しておきましょう。

　　　　　

どんな準備をすると失敗しない！？前日までの準備

　　　　　

　　　　　

【前日にやっておくこと】
・休養をしっかり取る
慣れない振袖を長時間着るのは、思った以上に体力を使います。万全の体調で当日を迎えられるよう、前日は予定を詰め込まず、ゆったりとすごして早く寝ましょう。

　　　　　

・スケジュールの確認
着物の歩幅は小さく、履きなれない草履で走ったり長距離を歩いたりするのは一苦労です。着付けの予約や式典の場所などは前日に確認しておき、余裕を持って行動できるようにしましょう。

　　　　　

・服の準備
成人式の当日は2回着替えをします。朝、家から着付け会場まで行く服と、式典後に振袖から着替える服が必要です。着付けの時はヘアセットをしてから振袖に着替えるので、朝の服はセットが崩れないよう前開きの服や胸元が開いている服がいいでしょう。式典後は、同窓会や家族との会食に出かけることもあります。ワンピースなどの少しフォーマルな服を用意しておきましょう。

　　　　　

【前日に準備しておく持ち物】
・振袖と小物一式
着付けに必要な持ち物は、美容院や着付け会場によって異なります。事前打ち合わせの際に、振袖や髪飾りなどの一式を持参して足りない物を確認してもらうと安心です。

　　　　　

・成人式の案内状
式典では、案内状や招待状が入場券の代わりとなることが多いです。時間や場所を確認するためにも、必ずバッグに入れておきましょう。

　　　　　

・ハンカチ、ティッシュ
慣れない振袖で汗をかいたり、旧友との再会で涙したりすることもあります。ハンカチとティッシュは持ち歩きましょう。

　　　　 　　　　　

・予備のマスク
式典は出席者も多く、マスクの着用が求められます。メイクで汚れてしまったり、紛失してしまったりしても慌てないよう、何枚か予備のマスクを準備しておくと安心です。

　　　　　

・小ぶりの財布
着物用のバッグは小ぶりな物が多く、長財布や大きな財布だと入らない場合もあります。ミニ財布に現金やカード類だけ入れて持ち運ぶと良いでしょう。

　　　　　

・スマートフォン
当日の連絡や写真撮影、連絡先の交換などで絶対に必要なのがスマートフォン。いざという時に充電がなくならないよう、ポータブル充電器も持っていけば安心です。

　　　　　

・エコバッグ
成人式では記念品や書類などを頂くことがあるので、小さく畳めるエコバッグがあると便利です。

　　　　　

ネイルや髪飾りにもこだわりたい

　　　　　

　　　　　

同じ振袖でも、ヘアスタイルや髪飾りで雰囲気ががらりと変わります。特に髪飾りは、顔周りの印象を決める重要なポイント。造花やつまみ細工などの定番はもちろん、最近ではドライフラワーや水引を使った髪飾りも人気があります。また、リボンやヘッドドレス、レースなどを使った洋風の髪飾りもトレンド感がありオシャレな印象に仕上がります。

　　　　　

打ち合わせで使えるように、事前にSNSなどでなりたいヘアスタイルのイメージに近い写真を探しておきましょう。何枚かピックアップして美容師さんに見せれば、好みのテイストが伝わりやすくその後の打ち合わせもスムーズです。

　　　　　

ヘアスタイルや髪飾りが決まったら、次はネイル。最近では、着付けにネイルが含まれているプランもあります。 ネイルをする場合は、着物を傷つけないよう尖った装飾は避けましょう。また、ネイルチップは着付けの際に振袖の重みで折れてしまうことがあるので、ジェルネイルやネイルシールがおすすめです。

　　　　　

成人式当日の流れを把握しておこう

　　　　　

　　　　　

【出発まで】
成人式の当日は、着物用のインナーを着用します。ヘアメイクをお願いしている場合は、化粧水・乳液などの保湿にとどめノーメイクのままで大丈夫です。髪も寝ぐせをなおす程度にして、スタイリング剤は使用しないでください。式典が終わるまでは食事を取る時間がありません。朝食は必ず取りましょう。

　　　　　

【着付け】
予約時間に間に合うように美容院または着付け会場へ向かいます。ヘアメイク、着付けにそれぞれ40分ほど、合わせて1時間半から2時間ほどかかります。着付けの時は、胸が苦しくならないよう少しゆとりを作ってもらいましょう。

　　　　　

【会場へ移動】
成人式の会場へ移動します。この時の移動手段は、必ず前日までに確認しておきましょう。タクシーを使う予定であれば、予約しておくと安心です。

　　　　　

【成人式の式典へ】
自治体によって異なりますが、ほとんどの成人式の式典は1時間ほどで終わります。ですが、懐かしい友人たちとの話に花が咲いたり記念撮影をしたりと、実際には3時間ほど会場ですごすことが多いです。

　　　　　

【同窓会がある場合も】
ふだん離れた場所にいる懐かしいメンバーが、一同に故郷にそろう成人式。このタイミングで同窓会が開かれることも珍しくありません。同窓会に参加する場合は振袖を汚さないよう、一度帰って着替えます。

　　　　　

　　　　　

新たな門出を飾る成人式。事前の準備をしっかりしたら、後は大丈夫！と自信を持ちましょう。あまり気負わず、美しく晴れやかな装いで成人式を楽しんできてください。