成人式当日の注意点

　　　　　

　　　　　

二十歳の節目に、大人への仲間入りをお祝いするイベント「成人式」。生まれて初めて着る振袖や、懐かしい友人との再会が楽しみな一方で「何を準備したらいいの？」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

　　　　　

今回は、前日までに準備しておくことや当日の注意点、気を付けたいマナーなどをまとめました。これを読んで、一生に一度の成人式を思い出に残る素敵な日にしましょう。

　　　　　

前日までに準備しておくこと

　　　　　

・当日のスケジュール確認
着付けの予約や式典の受付時間などをチェックしておきましょう。最近では「密」を避けるために、分散型の成人式を開催する自治体もあります。例年と場所や時間が違うこともあるので、必ず確認しましょう。
公共交通機関で移動する場合は、乗り換え経路や時間も調べておくと安心です。振袖は歩幅が小さいので、時間にゆとりのあるスケジュールを立てておきましょう。

　　　　　

・草履の試し履き
草履が合わないと、鼻緒がすれて痛みがでることもあります。前もって、試しに少し履いて歩いてみましょう。鼻緒がきつい場合は、付け根に指を入れてひっぱると調節が可能です。サイズが合わなかった時も、余裕を持って試し履きをしておけば交換に間に合います。

　　　　　

・スマホの充電
成人式の日は、連絡先の交換や写真撮影、地図や乗り換え検索などで何かと使う機会が多いスマホ。いざという時には、美容院や待ち合わせ相手に連絡しなくてはいけないことも。充電は必ず満タンにしておきましょう。

　　　　　

荷物の準備
慌てて忘れ物をしないよう、持ち物は前日までに準備しておきましょう。

　　　　　

【必ず必要な物】
・成人式の案内状
・ハンカチ、ティッシュ
・財布(小さい物)
・スマホ
・除菌グッズ(アルコールや予備のマスク)

　　　　　

【あると便利な物】
・ポータブル充電器
・エコバッグ
・生理用品
・カイロなどの防寒具

　　　　 　　　　　

着物用のバッグは小ぶりなので、持ち物が入りきらない時はサブバッグも用意しておくと安心です。

　　　　　

成人式当日に注意すること

　　　　　

　　　　　

・当日の朝
まずは朝ごはんを食べましょう。空腹で振袖を何時間も着ていると、気分が悪くなることがあります。その後、洗顔などを済ませたらノーメイクで着付け場所に出発です。髪もスタイリング剤などは使わず、軽く寝ぐせを直す程度に留めましょう。

　　　　　

・着付け
一般的に、ヘアセットとメイクが終わってから着付けに入ります。着替えでセットが崩れないよう、前開きや首元が開いた服を着て行きましょう。帯や腰ひもでがっちりと体を締め付ける振袖。成人式を快適に過ごすためにも、着付けの段階で少しでも苦しく感じたら、遠慮せずスタッフに伝えてくださいね。

　　　　　

気をつけたいマナーや所作

　　　　　

　　　　　

・成人式に合った服装をする
ドレスコードはありませんが、TPOに合った服を選ぶことも社会人の嗜み。男性の場合はスーツ、女性の場合は振袖が一般的です。ドレスやワンピースを着用する場合は、露出が高い物は避けフォーマルで清潔感のあるデザインを選びましょう。

　　　　　

・式典中は静かに話を聞く
成人式の所要時間は40分から1時間半ほど。久しぶりに会う友人とおしゃべりをしたくなる気持ちは分かりますが、静かに話を聞きましょう。また、スマホの使用も控えます。急な電話などでやむを得ない場合は、一旦席をはずし、用事が済んだら速やかに会場に戻ります。

　　　　　

・振袖の所作を意識する
振袖を着る際は、背筋を伸ばし正しい姿勢を心がけましょう。着物だと、足を大きく開けません。歩幅は普段の半分くらいで、少し内股を意識します。

　　　　　

座る時も注意が必要です。袖が床につかないようにまとめてから座り、膝の上に重ねて置きます。帯が潰れないよう浅く腰かけるのもポイントです。

　　　　　

意外と難しいのが、階段の上り下り。長い袖を階段で引きずらないよう片手で持ち上げ、空いているもう片方の手で着物の裾が広がらないよう押さえます。また、階段では草履がスポンと抜けてしまう事も。グッと深く履きなおしてから、一段ずつゆっくりと進んでください。

　　　　　

これをすれば成人式で失敗しない！

　　　　　

　　　　　

・前日はゆっくりと過ごし体調を整える
着付けの予約次第では、4時頃の起床になることも珍しくありません。さらに当日は、慣れない振袖や緊張で想像以上に体力を使います。前日はゆったりと過ごして早寝を心がけ、体調を万全に整えましょう。また、飲酒はむくみや肌荒れの原因にもなるので、前日は控えたほうが得策です。

　　　　　

・たくさん写真を撮る
後からゆっくりと思い出を振り返るためにも、たくさん写真を撮っておきましょう。友人との写真や笑顔の振袖姿だけではありません。「両親との写真が1枚もなかった」「帯結びにこだわったのに、後ろ姿を撮っていなかった」ということがないように、いろいろな場面で積極的に撮影しておきましょう。

　　　　　

・ヘアやメイクはイメージを画像で伝える
ヘアやメイクには流行があり、失敗するとせっかくの晴れの日に気分が沈んでしまいます。正確にイメージを伝えるためにも、SNSなどで画像を探して美容師さんに見てもらいましょう。ヘアやメイクが可愛く仕上がると、それだけで気分が上がりますよね。人生で最高の自分になって、成人式を満喫しましょう。

　　　　　

　　　　　 　　　　　

事前にしっかりと準備をしておけば、あとは何の心配もいりません。成人式は、一生に一度の思い出に残る大切な節目の日です。当日は、育ててくれたご両親や懐かしい友人たちとの時間を思いっきり楽しんで、これまでの成長を喜び合いましょう。