七五三のお参りはいつ行う?
年齢の数え方やお子様・パパママの服装

子どもが7歳・5歳・3歳になったら行う七五三のお祝い。よく耳にするものの、実際どんな儀式をするのか、いつどこで行うのかなど、具体的にご存じない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、七五三のお参りに関する基礎知識や、当日のご両親の服装などについてご紹介します。七五三をいつ行うべきか、どんな服装でお参りすべきかでお悩み中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

七五三のお参りを行う時期はいつ?

一般的に、七五三のお参りは11月15日に行うものとされています。ただし、当日は参拝者が多く、神社の混雑を避けるために11月15日の1~2カ月前後に参拝するという方も多くいらっしゃいます。必ず11月15日に行わなければならないという決まりはないため、9月15日~1月14日を目安に日程を決めると良いでしょう。ご祈祷する神社は特に決まりがないため、近所の氏神様や有名な神社など、ご家庭ごとの都合に合わせた選び方で問題ありません。

七五三の参拝時期に関する注意点

七五三の日取りは、参加者全員の都合を確認し、日柄の良い日を選びましょう。神社によっては予約が必要になることもあるため、早めに確認しておくことが大切です。ここでは、七五三の参拝時期に関する注意点をご紹介します。

●「大安」は混みやすい

六曜を重視する方は、縁起の良いとされる大安に参拝することが多い傾向にあります。大安は神社が混みやすいため、人混みが気になる方は避けたほうが無難です。大安のほか、土日や祝日も混みやすいため平日を選んでも良いでしょう。

六曜 読み方 意味・考え方
大安 たいあん・だいあん ・六曜のなかでもっとも吉日
・祝い事や引越し、開業、開店などに相応しい日とされる
先勝 せんかち・せんしょう・さきがち ・先手必勝、先んずれば勝つ
・午前中は吉で午後は凶
先負 さきまけ・せんぶ・さきまけ・せんぷ ・先んずれば負ける
・「負」という字が使われているため、勝負事は避け、何事も控えめに過ごすのが吉
・午後以降は吉に転じる
友引 ともびき・ゆういん ・友を引く、共に引き分け
・「亡くなった人が友を呼び寄せる」といわれているため、祝い事には良いが葬式は避ける
・丑の刻(11~13時)は凶
赤口 せきぐち・しゃっこう・しゃっく・じゃっこう・じゃっく ・祝い事には大凶
・「赤」という字が使われているため、火や刃物の取り扱いに注意する
・丑の刻(11~13時)のみ吉
仏滅 ぶつめつ ・万事に置いて凶
・なにをしても良い結果を望めない日とされるため、祝い事は避ける

●参拝する10~12月は体調管理に注意

七五三の参拝時期にあたる10〜12月は、肌寒く風邪を引きやすい時期といえます。予定していた日に家族の誰かが体調を崩してしまったら、一から予定を組み直さなくてはいけなくなる可能性も。普段から温かい服で防寒対策をしたり無理をさせないようにしたりして、お子様をはじめ、家族の体調管理は慎重に行うようにしてくださいね。

七五三をお祝いする年齢

七五三の行事は、文字通り子どもが7歳・5歳・3歳のときに行うのが一般的です。しかし、男の子と女の子それぞれのお祝いすべき年齢や、数え年と満年齢の違いなど、年齢に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。ここでは、七五三の年齢に関する基礎知識をご紹介します。

●本来の名称と意味

七五三のお祝いは、子どもの健康を願い成長を祝うための行事です。そのルーツは、平安時代に行われていた儀式にあるといわれています。かつての日本は食糧事情も悪く、今ほど医学が発達していなかったため、子どもの死亡率が非常に高かったといいます。

そのため子どもが無事に育つことは、親にとってはなにものにも代えがたい大きな喜びだったのです。七五三は、縁起の良い数字とされる3歳・5歳・7歳、それぞれの年齢まで無事に成長したことを神様に感謝し、お祝いしたことが由来とされています。現在でも子どもの成長を嬉しく思う親心に変わりはないため、七五三の行事として受け継がれています。由来となった平安時代の儀式の名称と、それぞれの意味は以下の通りです。

●3歳男女:髪置(かみおき)
平安時代は、男女ともに生まれた赤ちゃんの髪を剃り、坊主にする風習がありました。髪を伸ばし始める節目となる3歳になる春に、成長と長寿を願って行うのが髪置の儀式です。
●5歳男子:袴着(はかまぎ)
男性の正装である袴を初めて身につける儀式で、別名「着袴(ちゃっこ)」とも呼ばれます。平安時代では男女ともに5~7歳のころに行っていましたが、江戸時代には5歳の男子のみの儀式になりました。羽織袴を身につけた男の子は、この儀式を経て少年の仲間入りをしたといいます。
●7歳女子:帯解(おびとき)
鎌倉時代に執り行われていたという、着物のつけ紐をとり、初めて帯を締める儀式のことです。室町時代には9歳の男女が行う儀式に制定されていましたが、江戸時代になると7歳の女子のみが行う儀式となりました。

●男女とも3歳・5歳・7歳のいずれもお祝いして良い

一般的に、男の子は3歳・5歳、女の子は3歳・7歳に参拝やお祝いされることが多いものの、特に決まりはありません。七五三の本来の目的は、子どもの成長に感謝し、今後も保護を祈念することです。男の子も女の子も、性別に関わらず3歳・5歳・7歳にお祝いしても問題はないとされています。

●七五三の参拝は、「数え年」と「満年齢」どちらで数えても良い

お祝いや撮影したいタイミングに合わせて、どちらかで数えて選ぶと良いでしょう。「数え年」は、生まれた日を「1歳」と数え、正月(1月1日)が来ると1歳足す数え方です。数え年で選んだ場合、3歳は満年齢では1歳~2歳になります。

【数え歳・満年齢対応早見表】

数え年 1月1日~11月15日生まれの満年齢 11月16日~12月31日生まれの満年齢
3歳 2歳 1歳
5歳 4歳 3歳
7歳 6歳 5歳

●2023年~2027年(令和5年~9年)までの七五三の年齢早見表

2023年 令和5年 2024年 令和6年 2025年 令和7年 2026年 令和8年 2027年 令和9年
数え年
3歳
2021年
(令和3年生まれ)
2022年
(令和4年生まれ)
2023年
(令和5年生まれ)
2024年
(令和6年生まれ)
2025年
(令和7年生まれ)
満年齢
3歳
2020年
(令和2年生まれ)
2021年
(令和3年生まれ)
2022年
(令和4年生まれ)
2023年
(令和5年生まれ)
2024年
(令和6年生まれ)
数え年
5歳
2019年
(令和元年生まれ)
2020年
(令和2年生まれ)
2021年
(令和3年生まれ)
2022年
(令和4年生まれ)
2023年
(令和5年生まれ)
満年齢
5歳
2018年
(平成30年生まれ)
2019年
(令和元年生まれ)
2020年
(令和2年生まれ)
2021年
(令和3年生まれ)
2022年
(令和4年生まれ)
数え年
7歳
2017年
(平成29年生まれ)
2018年
(平成30年生まれ)
2019年
(令和元年生まれ)
2020年
(令和2年生まれ)
2021年
(令和3年生まれ)
満年齢
7歳
2016年
(平成28年生まれ)
2017年
(平成29年生まれ)
2018年
(平成30年生まれ)
2019年
(令和元年生まれ)
2020年
(令和2年生まれ)
※右にスクロールできます➡︎

七五三の当日の流れと服装

祖父母や家族でスケジュールを合わせて日取りが決まり、いざ七五三を行うとなった場合、一日の流れがどのようになるのかを紹介します。当日のお子様とご両親の服装に関するマナーなども合わせて解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

●一般的な当日の流れ

七五三当日は、ご家族によってさまざまな過ごし方があります。前もって写真館やスタジオで写真撮影を済ませて、当日はお参りだけする方もいれば、出張撮影を頼んでお参りの様子を撮影してもらう方もいるでしょう。ここでは、記念撮影をしてから神社で参拝するという、七五三当日の流れをご紹介します。

  1. STEP1:予約した写真スタジオや写真館へ来店
  2. 事前に予約しておいたスタジオに時間通りに来店しましょう。七五三シーズンである10~12月は混み合う傾向にあるため、早めの予約が安心です。
  3. STEP2:着付け・ヘアメイク
  4. 衣装レンタルサービスのあるフォトスタジオなら、その場でレンタル衣装を着付けてもらったり、髪型を整えてヘアアレンジしてもらえたりできます。小物や髪飾りはレンタルできるか用意する必要があるか、予約の時点で確認しておきましょう。着物レンタルを利用している場合は、当日焦らずに済むように着付け方をチェックしておくのがおすすめです。
  5. STEP3:スタジオ撮影
  6. 予約していた撮影メニューに沿って、記念写真を撮影します。お子様と一緒に素敵な家族写真が撮れるか心配される方も多くいらっしゃいますが、プロのカメラマンに任せましょう。
  7. STEP4:神社へ移動してご祈祷
  8. 神社に移動して、ご祈祷を受けます。ご祈祷してもらう場合は、感謝の気持ちとして初穂料(玉串料)を納め、お子様の健やかな成長を祈願しましょう。ご祈祷の授与品として、七五三の定番アイテムともいえる「千歳飴」をいただける場合があります。
  9. STEP5:家族で会食
  10. 祖父母や親せきを招いて七五三のお祝いをする場合は、お参り後にレストランや料亭で食事会をすることも珍しくありません。スムーズに移動できる場所で、当日のスケジュールに負担にならないような時間に予約をとっておきましょう。

●七五三の服装

・お子様の服装
参拝時や撮影時の服装に決まりはなく、和装でも洋装でも良いとされています。男の子は袴のほか、お子様用のスーツや、ジャケットとパンツを合わせたスタイルが多く選ばれています。女の子は着物かフォーマルなワンピース、ドレスなどが多い傾向です。3歳の和装では「被布」と呼ばれるベストのようなものを羽織り、7歳の和装では振袖に帯を締めるのが一般的です。
せっかくの七五三の機会には、わが子に着物や袴を着せたいと考えるご両親も多いのではないでしょうか。和装にするか洋装にするかは、お子様の性格に合わせて選ぶことが大切です。特に3歳の七五三の場合はイヤイヤ期に重なる可能性が高く、着せたい衣装を着てくれないことも。体を動かすのが好きなお子様の場合は、着崩れや汚れも心配になってしまいますよね。
定番の型を尊重することも大切ですが、お子様もパパ・ママも、当日笑顔で過ごせることを優先して衣装を選んでみましょう。お子様の晴れ着姿を記念に残したいなら、スタジオで和装の前撮りをしておいて、当日のお参りは洋装で済ませるというプランもおすすめです。
・パパとママの服装
七五三のお参りや撮影をする際、パパはスーツが定番ですが、お子様が和装だった場合に合わせて着物を着る方もいらっしゃいます。ママは和装でも洋装でも、好みで選ぶ方が多い傾向にあります。
ただし、ご両親ともに主役であるお子様よりも控えめな服装にすることがマナーであるため注意が必要です。たとえば、お子様が洋装でママが着物を着る場合は、ママのほうが目立ちやすい可能性があります。あくまでもお子様が主役のイベントのため、ご両親の衣装はお子様の衣装を決めてから決めるのがおすすめです。
らかんスタジオの七五三撮影
URL:https://laquan.com/753/index.html

ご家庭の都合に合わせて、思い出に残る素敵な七五三のお祝いを

七五三の基礎知識や当日の流れ、服装についてご紹介しました。お子様の健やかな成長をお祝いする七五三は、お子様にとっても家族にとっても思い出に残る一大イベントとなるでしょう。七五三のお祝いは11月15日に行うものとされていますが、厳しい決まりはありません。ご家庭の都合やお子様の性格などに合わせて、家族みんなが楽しく過ごせるようなプランを考えてみてください。

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